事業承継を目的とした知的資産経営報告書の作成


講師:一般社団法人IAbM総研 代表理事・副理事長 坂野 直人様

 

内容:

1.知的資産経営(IAbM)の基礎知識

・歴史的背景、日本政府の取組み

・知的資産経営(IAbM)の基本的フレームワーク:

 人的資産、構造資産、関係資産

 リソース(静的観念)、アクティビティ(動的観念)

 価値創造のストーリー(企業のビジョン、リソースとアクティビティ、指標の体系)

・知的資産経営報告書、事業価値を高める経営レポート

・SECIとの違い、ローカルベンチマークとの違い

2.事業承継における問題

・中小企業白書における事業承継と知的資産経営:

 後継者に経営状況を詳細に伝えること(構造資産)

 後継者を補佐する人材の確保(人的資産)

 取引先との関係維持(関係資産)

3.知的資産経営を事業承継にどう生かすか?

・事業承継ガイドライン:見える化、磨き上げ=アクティビティ(動的観念)

・適用事例:平和堂貿易株式会社の知的資産経営報告書2010

4.事業承継を前提とした知的資産経営報告書の作成

・知的資産経営の開示ガイドライン:知的資産経営報告の概要、典型的な例

・事業承継への適用:診断士による報告書作成指導のポイント

 

所感:

知的資産経営の歴史的背景から基本的なフレームワークまで基礎知識を習得することができた。そして、知的資産経営の基本的なフレームワークの使い方事例を紹介していただき、事業承継と関わりが深い知的資産経営の理解が深まった。また、坂野様が支援された知的資産経営報告書の作成事例を丁寧に説明いただき、今後の指導や支援への活用イメージが明確になった。


事業承継実務研究会 2019年9月(第11回)例会議事録

2019年9月6日(金)18時30分~20時30分

品川区大崎1-11-1 南部労政会館 第4会議室

合計27名